プログラミング言語「Python」は主に機械学習・ディープラーニングでの利用が有名ですが、Webアプリケーションの作成も可能です。
PythonでWebアプリケーションを開発する際に便利なツールが、Webアプリケーションフレームワーク「Django」です。
フレームワークとは、アプリケーション開発に必要な機能をまとめたソフトウェアのことで、導入することにより効率的にWebアプリケーションを開発できます。
2024.04.11
Pythonとは。特徴、メリット、実際の活用例を解説！
「今人気のあるプログラミング言語はPython」そんなフレーズを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか？Pyt...
本記事では、Pythonで記載されたWebアプリケーションフレームワーク「Django」について、詳しく解説します。
VPSならミライサーバー
＼2週間無料・全プランSSD搭載／
ミライサーバーを無料で試す
目次
Djangoとは
Djangoの概要
Djangoは、Pythonで記述された簡単かつ迅速にWebアプリケーションを開発するためのWebフレームワークです。
2005年にリリースされて以来、Djangoは開発者コミュニティの中で広く利用され、多くのプロジェクトで採用されています。
その理由は、以下にあります。
・オープンソースプロジェクトであり、無料で利用可能
・MTV（Model Template View）を採用、保守しやすい設計
・数多くのビルトイン機能の提供
Djangoを使用することでブログ、ニュースサイト、Eコマースサイト、SNS、CRMシステムなど、多岐にわたるWebアプリケーションを効率的に構築することができます。
さらに、Djangoは拡張性に優れており、小規模なプロジェクトから大規模なプロジェクトまで対応可能です。
このように、Djangoは無料で豊富な機能を持ち、あらゆるWebアプリケーション開発に適している優れたWebフレームワークです。
Djangoの特徴
Djangoには、以下のような特徴があります。
・高い生産性
Djangoは、開発者が一般的なWeb開発タスクを迅速に行うための豊富なビルトイン機能を提供します。
例えば、Djangoの自動生成される管理画面は、データベースの操作を直感的に行うことができ、開発の初期段階から大いに役立ちます。
・セキュリティが高い
Djangoはセキュリティ対策にも力を入れており、クロスサイトスクリプティング（XSS）やSQLインジェクションなどの一般的な攻撃からアプリケーションを保護する機能が組み込まれています。
・拡張性が高い
Djangoは、小規模なプロジェクトから大規模なプロジェクトまで対応可能です。
これにより、プロジェクトの規模が拡大しても、Djangoを使い続けることができます。
＼ 2週間無料でお試しできます！ ／
VPSを使ってみる
Djangoでできること
Webアプリケーションの作成
Djangoは、多機能なWebアプリケーションを迅速に開発するためのツールを提供します。
例えば、以下のようなサイトが挙げられます。
・ブログおよびニュースサイト
・Eコマースサイト
・ソーシャルネットワーキングサービス（SNS）
・カスタマーリレーションシップマネジメント（CRM）システム
・コンテンツ管理システム（CMS）
Djangoには、短期間で高品質なWebアプリケーションを構築するための機能が備わっており、開発者にとって非常に強力なツールです。
WebAPIの作成
DjangoはWebアプリケーションの開発だけでなく、WebAPIの作成にも適しています。
Django REST framework（DRF）を使用すれば、RESTfulAPIを簡単に構築できます。
DRFは、API開発に必要な機能を提供しており、迅速かつ効率的にAPIを構築することが可能です。
例えば、モバイルアプリケーションやSPA（シングルページアプリケーション）と通信するためのバックエンドAPIを作成することができます。
Djangoの機能
管理画面
Djangoは、管理画面を自動生成でき、データベースの管理を容易にします。
例えば、新しいデータの追加、既存データの編集、削除などをブラウザ上で行うことが可能です。
これにより、経験が浅い開発者でも簡単に操作できます。
また、管理画面はカスタマイズ可能で、必要に応じて特定のフィールドやモデルを表示・非表示にすることができます。
ユーザー認証
ユーザーの登録、ログイン、ログアウト、パスワードリセットなどの基本的な認証機能が提供されます。
また、認証システムは拡張可能で、カスタムユーザーモデルや認証バックエンドを追加することで、特定の要件に応じたカスタマイズが可能です。
例えば、ソーシャルログインや多要素認証などの機能を実装することができます。
案内ページ
案内ページは、ユーザーに対してアプリケーションの使用方法や特定の機能の説明を提供するためのページです。
DjangoのURLルーティングシステムを利用して、案内ページへのアクセスを簡単に管理することができます。
さらに、Djangoのビューを活用することで、ユーザーのリクエストに応じた動的なコンテンツを生成し、個々のユーザーに合わせた案内ページを提供することも可能です。
RSSフィード
ウェブサイトのコンテンツをRSSフィードとして公開する機能を提供します。
例えば、ブログやニュースサイトにおいて、新しい記事が投稿されるたびにフィードを更新し、ユーザーが最新の情報を素早く取得できるようにすることが可能です。
ORM（Object-Relational Mapping）
ORMを使用することで、SQLクエリを直接書かずに、Pythonのオブジェクトとしてデータベース操作を行うことができます。
これにより、コードの可読性と保守性が向上します。
また、多くのデータベース（PostgreSQL、MySQL、SQLite、Oracleなど）をサポートしており、プロジェクトのニーズに応じたデータベース選択が可能です。
テンプレートエンジン
テンプレートエンジンを使用することで、HTMLの構造を再利用可能なテンプレートとして定義し、データを動的に挿入することができます。
これにより、効率的なコンテンツ生成が可能です。
他言語対応
Djangoは、多言語対応のWebアプリケーションを簡単に作成するための他言語機能を提供します。
Djangoの国際化フレームワークを使用することで、アプリケーションを複数の言語に対応させることが可能です。
具体的には、翻訳ファイルを作成し、テンプレートやモデル、ビュー内のテキストを翻訳するためのツールを提供します。
＼ 2週間無料でお試しできます！ ／
VPSを使ってみる
Djangoのメリット
開発生産性が高い
Djangoは豊富なビルトイン機能を持ち、一般的なWeb開発タスクを迅速に行えます。
例えば自動生成される管理画面やテンプレートエンジン機能を使用することで、開発者はアプリケーションのビジネスロジックに集中できます。
さらに、Djangoの豊富なライブラリとプラグインが利用できるため、既存のソリューションを再利用して開発を効率化することも可能です。
セキュリティ機能が充実
Djangoはセキュリティに関するベストプラクティスを組み込んでおり、セキュアなWebアプリケーションの開発を容易にします。
例えば、クロスサイトスクリプティング（XSS）、クロスサイトリクエストフォージェリ（CSRF）、SQLインジェクションといった一般的な攻撃から保護するための機能が標準で搭載されています。
また、Djangoは定期的にセキュリティアップデートを提供し、開発者が常に最新のセキュリティ対策を取り入れることができるようにしています。
ドキュメントが豊富
Djangoの公式ドキュメントには、基本的な使い方から機能の詳細まで網羅されており、幅広いレベルの開発者に対応しています。
また、公式サイトには多くのチュートリアルやガイドがあり、ステップバイステップでDjangoの機能を学ぶことができます。
さらに、Djangoのコミュニティは非常に活発で、Stack OverflowやGitHubなどのオンラインフォーラムには、多くの質問と回答が蓄積されています。
Djangoのデメリット
機能が豊富なため、把握するまでに時間がかかる
Djangoは多くの機能を提供するため、その全てを理解し使いこなすには時間がかかります。
特に初めてDjangoを学ぶ開発者にとって、豊富なビルトイン機能を一度に習得するのは困難です。
DjangoはPythonで記述されているため、Pythonに知識がある開発者は学習がスムーズに進むでしょう。
処理速度が若干遅い
Djangoは高機能で汎用的なフレームワークであるため、その分オーバーヘッドが大きく、アプリケーションによっては処理速度が遅いと感じることがあります。
具体的には、大量のトラフィックを処理する際や、複雑なクエリが頻繁に実行される場合に、レスポンス時間が遅くなることがあります。
このため非常に高いパフォーマンスが要求されるプロジェクトでは、Django以外のフレームワークやカスタムソリューションを検討する必要があるかもしれません。
＼ 2週間無料でお試しできます！ ／
VPSを使ってみる
Djangoの学習方法
公式リソースを活用する
Djangoを学ぶために最初に見ておきたいものが、公式ドキュメントです。
公式ドキュメントには、チュートリアル、リファレンスガイドなど開発に必要な情報が一通り網羅されています。
インストール方法からアプリ作成まで含まれているため、初心者の人にも安心です。
オンライン学習サイトで学ぶ
オンライン学習サイトを活用してDjangoを学ぶことも可能です。
例えば、Udemyでは初心者でもDjangoが学べるオンデマンド動画が提供されています。
また、Djangoを学ぶ前にPythonを復習しておきたい場合にもUdemyで探してみるとよいでしょう。
書籍を活用する
Djangoを学ぶには公式ドキュメントが有益ですが、基本的なWebアプリケーション開発について学びたい場合は、書籍の活用も便利です。
例えばHTMLやCSSといった、Web開発の基本を学びたい場合は書籍を利用するのもよいでしょう。
まとめ
本記事では、Pythonで記載されたWebアプリケーションフレームワーク「Django」について解説しました。
Djangoはビルトイン機能が豊富にあり、あらゆるWebアプリケーション開発に役立ちます。
PythonでのWebアプリケーション開発に興味がある方は、ぜひDjangoの利用を検討してみてください。
LinuxのVPSならミライサーバー
ミライサーバーは、アシストアップ株式会社が提供している、Unix系サーバーに特化したホスティングサービスです。
ミライサーバーのVPSでは、高速処理が可能なSSDを全プランに搭載しています。
OSは、UbuntuやDebian、AlmaLinuxなどの豊富なラインアップから選択することができます。
2週間無料トライアルを実施しておりますので、まずはお気軽にお試しください。
プランの選択でお困りの場合は、ぜひ一度お問い合わせください。
2023.08.03
VPSに申込み、SSH接続するまでの流れ【ミライサーバー】
オンラインビジネスやWebサイトの運営を始める際には、ホスティングサービスの中から自分の用途に合ったサーバー環境を利用することが一般的です。...
