夜間対応を減らしたい!Zabbixで始める監視の一元化と運用標準化

Zabbixで監視の一元化と運用標準化を進め、夜間対応を減らす方法を解説するMiraiServerコラムのアイキャッチ画像DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、企業内で管理すべきサーバーやネットワーク機器の数は年々増加しています。特に情報システム部門では、監視対象の機器が増えるほどアラート対応や夜間呼び出しが増え、運用が回らなくなる——といった課題は少なくありません。システムの安定運用には機器の常時監視と異常の早期発見が不可欠ですが、商用監視ツールは高額なため、導入に踏み切れない企業も多いのが現状です。

そこで注目されているのが、無料で利用できるオープンソース・ソフトウェア(OSS)の統合監視ツール「Zabbix(ザビックス)」です。本記事では、Zabbixの仕組みから主要機能、導入メリット、有償サポート活用などの安定運用の要点までをまとめて解説します。

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Zabbixとは何か

監視・通知・可視化ができるツール

Zabbixは、サーバーやネットワーク機器など、ITインフラ全体を監視できるオープンソースの統合監視ツールです。例えばサーバーのCPUやメモリといったリソースを監視し、リソース不足を事前に検知できます。さらに検知した異常のメール通知やリソース状況の可視化など、豊富な機能を備えています。エンタープライズ環境での利用実績も多いことから、代表的な監視ツールの一つと言えるでしょう。なお、Zabbixを動作させるためのサーバーはLinuxが推奨されています。

ライセンス費用について

Zabbixはオープンソース・ソフトウェアで、GPLライセンス(Zabbix 7.0.0以降はAGPLv3)に基づいています。オープンソースのため、ソフトウェア導入にかかる初期費用や月額利用料といったライセンス費用がかからず、無料で利用できます。

一般的な商用監視ツールでは監視対象や監視項目数に応じて課金されるため、システムの規模に伴いコストが増大します。しかしZabbixの場合は、監視対象や監視項目に関わらず料金が発生しないため、多くのシステムで利用されています。

Zabbixの基本構成

Zabbixで機器を監視する際の構成は、以下の図のとおりです。

Zabbixは、主に以下のコンポーネントで構成されています。

  • Zabbixサーバー
    監視システムのマネージャーであり、監視設定の管理、アラート通知などを行います。
  • データベース
    監視対象から収集したデータを保存する場所です。一般的にMySQLやPostgreSQLなどのオープンソース・データベースが利用されます。
  • Webサーバー
    収集した監視データやZabbixサーバーの設定を行うための画面を表示します。運用担当者はブラウザからWeb画面を表示して、監視対象の状況の確認や設定が行えます。
  • Zabbixエージェント
    監視対象サーバーに対して、Zabbixエージェントをインストールすると、リソース情報を収集できます。Zabbixエージェントをインストールできないサーバーやネットワーク機器では、SNMPやICMP(ping)などを利用することで監視を行えます。
  • Zabbixプロキシ(オプション)
    Zabbixサーバーのかわりに監視対象から情報を収集します。監視対象が大量になると情報収集でZabbixサーバーに負荷が集中するため、Zabbixプロキシを使用することで負荷を分散できます。

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Zabbixの主要機能

Zabbixはライセンス費用なしで利用できるにもかかわらず、商用監視ツールに匹敵する豊富な機能を備えています。本章ではZabbixの代表的な機能について解説します。

監視機能

Zabbixは、監視対象にエージェントを導入して詳細情報を収集する方法と、エージェントなしで監視する方法の両方に対応しています。また、クラウド環境では、クラウド提供事業者の監視サービス(例:AWS CloudWatch)とデータを連携することで、Zabbix上でクラウド環境のインスタンスを監視できます。代表的な監視項目は以下のとおりです。

監視対象主な取得形式代表的な監視項目
サーバー
(Windows/Linux等)
エージェントWeb監視、ログ監視、プロセス監視、
リソース監視(CPU/メモリ/ディスク)、
ポート監視、死活監視(Ping)
サーバーエージェントレスWeb監視、ポート監視、死活監視(Ping)
ネットワーク機器
(SW/RT/FW等)
エージェントレスSNMP監視(IFトラフィック/エラー)、
死活監視(Ping)
クラウド
(AWS等/クラウド連携)
エージェントレスメトリクス監視、
インスタンスステータス監視
クラウド仮想サーバー
(ゲストOS)
エージェントリソース監視、プロセス監視、ログ監視

 

通知機能と自動処理機能

「計測値が設定した閾値を超過した」「特定の文字列がログに出力された」といった異常を検知したら、メールなどで通知できます。さらに、検知した状況に応じてリモートコマンドを実行し、一次対応を自動化することも可能です。

可視化機能

リソース状況をリアルタイムでグラフ化し、ダッシュボードへ表示します。ダッシュボードでは、カスタマイズしたグラフの表示やネットワークマップなど、幅広い可視化オプションが備わっています。また、ダッシュボードをPDFレポートとして出力することも可能です。

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Zabbixを選ぶ理由

ここでは、Zabbixの強みを「コスト」「対応範囲」「運用自動化」の3点に整理して解説します。

コスト削減

前述のとおり、Zabbixはオープンソース・ソフトウェアであるため、ライセンス費用がかかりません。特に中小企業などIT予算が限られる企業では、費用を抑えられる点が大きなメリットの一つと言えます。

多様なプラットフォームに対応

Zabbixは、Windows、Linux、UNIXなどのOSに加え、ネットワーク機器やクラウド環境、仮想環境など、幅広いプラットフォームに対応しています。例えば自社内で運用しているシステム(オンプレミス)とクラウドが混在している環境でも、Zabbixはその両方を監視することが可能です。ただし、推奨されているOSはUNIXだけである点は留意しておきましょう。(参考HP:Zabbix Manual

自動化による作業負担軽減

Zabbixが異常を検知した際、メール通知に加えて、リモートコマンドを実行することができます。例えば「Webサービス(httpd)が停止した」という異常を検知した場合、サービスの再起動コマンドを自動で実施し、その実行結果を通知する、といった運用が可能です。これにより、仮に休日・夜間に異常が発生しても、手順が定型化できるものは一次処理を自動化できるため、運用担当者の負担軽減に繋がります。

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安定運用のポイント

Zabbixには、安定した運用を支えるサポートや、導入を簡略化できるアプライアンス製品があります。

有償サポートの活用

一般的に「オープンソース・ソフトウェアは公式のサポート窓口がない」と言われますが、Zabbixには、Zabbix社やZabbix認定パートナーが提供する「Zabbix Enterpriseサポート」が存在します。有償サポートとはなりますが、Zabbix専門のエンジニアによる不具合対応や改善、バージョンのアップグレードなど、さまざまな問題について問い合わせることが可能です。

アプライアンス製品の利用

サーバー構築に不安がある場合は、Zabbix構築済みのハードウェアアプライアンスを導入するのも有効な方法の一つです。事前構成済みの仮想アプライアンスも用意されているため、本番運用前に評価を行う際は利用してみましょう。また、Zabbixパートナー企業が導入支援サービスを提供している場合もあります。構築や初期設定は外部ベンダー(SIer等)に委託し、運用フェーズから引き継いで利用するのも一つの方法です。

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Zabbixに関するよくある質問

Zabbixに関する、よくある質問を解説します。

Q1 Zabbixとは何ですか?

Zabbixは、オープンソース・ソフトウェアとして提供されている統合監視ツールです。エンタープライズ環境でも利用実績があり、ライセンス費用なしで利用できることから、多くの企業で採用されています。

Q2 Zabbixでできることはなんですか?

Zabbixでは、以下のような監視を行うことができます。

    • 死活監視(Pingなど)
    • リソース監視(CPU・メモリ・ディスクなど)
    • ログ監視
    • ハードウェア状態の監視(例:SNMPやIPMI等を用いた監視)

また、異常を検知した際にはメールなどで通知でき、条件に応じてリモートコマンドを実行するなど、一次対応を自動化することも可能です。

Q3 Zabbixのサポート期間はどれくらいですか?

Zabbixはリリース種別によってサポート期間が異なります。LTSリリースのフルサポート期間は3年間、リミテッドサポート期間は2年間で、合計5年間サポートされます。最新の対象バージョンと期間については公式サイトをご確認ください。

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まとめ

本記事では、統合監視ツールであるZabbixについて解説しました。Zabbixはライセンス費用なしで利用できる統合監視ツールであり、大規模システムにも対応できる豊富な機能も備わっているため、多くの企業で採用されています。

Zabbixの特徴は以下のとおりです。

    • コスト削減:ライセンス費用無料(監視対象・監視項目による制限が無い)
    • マルチプラットフォーム対応:オンプレミス・クラウド・ネットワーク機器を横断して監視を一元化
    • 運用作業負荷軽減:異常の通知、リモートコマンドで一次対応を自動化可能

また、有償の技術サポートやアプライアンス製品なども提供されています。システムの大規模化・複雑化が進むなかで、運用担当者の負担は増加しやすくなっています。Zabbixは、限られた予算やリソースの中で監視を一元化し、安定したシステム運用を支援するための有力な選択肢の一つといえるでしょう。

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