コンピューターには、CPUやメモリなどのハードウェアとプログラム(ソフトウェア)を仲介する役割をもつOS(オペレーティングシステム)が動作しています。
このOSには多くの種類があります。
たとえば、多くのパソコンで使われているWindowsや、業務サーバーとして使われるLinuxなどがあげられます。
WindowsとLinuxにはどのような違いがあるのかご存じでしょうか。
本記事では、LinuxとWindowsの違いについて解説します。
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目次
LinuxはオープンソースのOS
まず、Linuxについて見ていきましょう。
Linuxについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

2022.08.18
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LinuxはどのようなOS?
Linuxは1991年にフィンランドのヘルシンキ大学に在学中の学生だったリーナス・トーバルズ氏によって開発されました。
同じOSの1つであるUNIXを参考に、1から作り直されました。
リーナス・トーバルズ氏はOSの核となるLinuxカーネルを開発後、オープンソースとして公開しました。
Linuxは誰もが無償で自由に使用することができるようになり、多くの開発者や企業・団体がLinuxカーネルをベースに必要なOSに必要な機能を追加した「Linuxディストリビューション」を開発しました。
現在多数のLinuxディストリビューションが存在し、世界中のサーバーで利用されています。
Linuxのメリット
Linuxには、以下のようなメリットがあります。
- オープンソース
- シンプルかつ軽量で、動作が非常に軽い
- 安定性が高く、長時間稼働するコンピューターに利用される
Linuxはオープンソースとしてソースコードが公開されているため、無償で利用できます。
また、情報が公開されているのでカスタマイズがしやすく、情報がインターネット上で得やすいという点が挙げられます。
これは特に開発者が利用する上で大きなメリットです。
また、動作が軽くスペックの低いパソコンでも動作し安定性も高いため、使い勝手が良いという点もあげられます。
Linuxのデメリット
Linuxには、以下のようなデメリットがあります。
- サポートが得られない
- Windowsで利用できるハードウェア、ソフトウェアが利用できない場合がある
Linuxは自由にカスタマイズができる反面、何かあった場合はサポートが得られません。
そのため、トラブルが発生した場合は自分で情報を探し解決しなければなりません。
ただし、企業が販売する有償のLinuxディストリビューションであれば、その企業のサポートを得られる場合があります。
他にも、Linuxはハードウェアとソフトウェアを仲介するOSであるため、利用するハードウェア、ソフトウェアがLinuxに対応していない物については利用できません。
例えば、Microsoft Officeを利用したい場合、Linux対応版のMicrosoft Officeがないと動作しないということです。
ハードウェアも、Linux対応のデバイスドライバというソフトウェアがないと動作しません。
そのため、Linuxを使ってハードウェアやソフトウェアを利用したい場合、Linuxに対応したものが存在するか確認しておく必要があります。
Windowsはマイクロソフト社が手掛けるOS
次に、Windowsについて確認しましょう。
WindowsはどのようなOS?
Windowsは、マイクロソフト社が提供・販売するOSです。
1995年からWindows95が販売され、その使いやすさから爆発的にヒットし、世界中に広まりました。
その後も何度もバージョンアップを繰り返しています。
StatCounterの発表によると、現在でも世界の75%のデスクトップPCは、Windowsが利用されています。
また、Windowsと聞くと、パソコンで動作しているWindowsを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、Windowsはサーバー向けOSもあります。
Windowsのメリット
Windowsには、以下のメリットがあります。
- GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)がベースで、扱いやすい
- マイクロソフト社からの公式サポートが得られる
- 対応ハードウェア・ソフトウェアが豊富
Windowsが世界中に広まった要因として、グラフィカルで直感的にわかりやすく操作が簡単という点があげられます。
また、トラブルが発生してもマイクロソフト社公式のサポートが得られるため、初心者でも扱いやすいという点が大きなメリットです。
さらに、世界中で利用されているため、Windows対応のハードウェアやソフトウェアが豊富にあり汎用性が高いという点もあげられます。
ハードディスクなどの周辺機器もWindows対応版が多く存在します。
ソフトウェアでも、Windows版のソフトウェアが多数あるだけでなく、マイクロソフト社もオフィスソフトであるMicrosoft Officeや、ソフトウェア開発ツールであるMicrosoft Visual Studioなどのソフトウェアを提供しています。
Windowsとの親和性が高い製品を利用しやすいという点も大きいですね。
Windowsのデメリット
Windowsには、以下のデメリットがあります。
- 有償
- カスタマイズに制限がある
- サイバー攻撃の標的にあいやすい
Windowsはマイクロソフト社の製品であるため、利用するにはライセンス料を支払って購入しなければなりません。
複数のパソコンに導入する場合は、台数分のライセンス料が発生します。
また、ソースコードは非公開であるため、OSそのものに対してカスタマイズを行うには制限があります。
あくまでマイクロソフト社が公開している部分に対してしか、カスタマイズを行うことはできません。
その他、利用者が非常に多いということから、サイバー攻撃の標的にあいやすいという面があります。
個人・企業問わず多くのパソコンで利用されているため、マルウェアや不正アクセス、ウィルスなどの標的にされやすいという点があげられます。
LinuxとWindowsの違い
LinuxとWindowsの違いをまとめると、以下の表のようになります。
Linux | Windows | |
---|---|---|
主な用途 | 商用サーバー | デスクトップやサーバー |
操作性 | CUI(コマンド入力)が中心。 GUIも入れられる | GUIがベースで扱いやすい |
ライセンス | 無償 (有償ディストリビューションあり) | 有償 |
サポート | なし (サポートが得られる有償ディストリビューションもあり) | あり (マイクロソフト社) |
セキュリティ | Windowsに比べるとターゲットになりにくい | サイバー攻撃の標的になりやすい |
情報 | ソースコードが公開されており情報が得やすい | 情報は得やすいがソースコードは非公開 |
この表から、LinuxとWindowsの大きな違いは以下があげられます。
- Linuxはオープンソースでソースが公開されているが、Windowsはソースコードが非公開
- Linuxは無償で自由に利用できるが、Windowsは有償
- Linuxはサポートがなく、Windowsはサポートが得られる
- Linuxはコマンドベースでとっつきにくく、Windowsはグラフィカルで扱いやすい
Linuxは無償で使えカスタマイズも自由にできますが、扱うにはある程度スキルが必要です。
それにくらべWindowsは有償ではあるものの、扱いやすいという点があります。
このような違いもあり、クライアントOSのシェアではWindowsが高く、サーバーOSのシェアはLinuxが高いです。
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まとめ
本記事では、LinuxとWindowsの違いについて説明しました。
Linuxには「オープンソースとしてソースコードが公開されており、無償で利用できる」というメリットがありますが、「サポートが得られない」というデメリットがあります。
Windows には「GUIで扱いやすい」「マイクロソフト社のサポートが受けられる」というメリットがありますが、「有償である」「カスタマイズに制限がある」というデメリットがあります。
OSは、ライセンスや使い勝手によって、特徴が大きく異なります。
この違いを理解し、適材適所でOSを活用しましょう。