Ubuntu 22.04にApacheとDrupalをインストールする方法を解説!

Ubuntuで自分専用のWebサーバーを構築したいと考える人は多く、中でもApacheとDrupalを組み合わせることで、堅牢かつ柔軟なCMS(コンテンツ管理システム)環境を構築できます。

本記事では、初心者の方でも理解しやすいように、UbuntuにApacheとDrupalをインストールする手順を分かりやすく解説します。

Drupalと人気CMS「WordPress」の違いや、それぞれのメリット・デメリットについても解説します。

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Drupalとは

概要

Drupalはオープンソースで開発されているCMSの一つで、特に大規模サイトや多言語サイト、高度な権限管理が必要なプロジェクトで強みを発揮します。

モジュール(拡張機能)やテーマが豊富に提供されており、自由度の高いカスタマイズが可能です。

さらに、セキュリティ性にも優れており、政府機関や大学、国際的な企業のサイトにも採用されています。

WordPressとの違い

CMSとして最も有名なソフトウェアとしてWordPressがあります。

WordPressとDrupalの主な違いを表にまとめました。

項目WordPressDrupal
操作性非常に簡単。初心者向けやや複雑。中・上級者向け
拡張性プラグインが豊富にあるモジュールとAPIによる高度な拡張性
セキュリティ利用者が多いため、攻撃対象になりやすい個別のアクセス権限を設定できるなど、セキュリティ機能が強化されている
用途ブログ、小〜中規模の企業サイト大規模サイト、多言語対応サイトなど

WordPressは初心者でも簡単に扱えるため、ブログや小規模ビジネスサイトに適しています。

一方、Drupalは設定や開発に一定の知識が必要ですが、複雑な機能や構造を持つ大規模サイトの構築に向いています。

「簡単に始めたい」「更新を頻繁に行う」という方はWordPress、「堅牢で拡張性の高いシステムを作りたい」という方にはDrupalがおすすめです。

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Ubuntu 22.04へApache、Drupalインストール手順

前提条件

今回のインストール環境はミライサーバーのVPS上に構築されたUbuntu 22.04.2 LTSを使用します。

仮想マシンのスペックは以下のとおりです。

・CPU:4コア
・Memory:4GB
・Disk:SSD 300GB

※ミライサーバーではUbuntu 22.04.2 LTSなどのOSをインストールした状態からお使いいただけます。

手順1:Apacheのインストール

最初に、サーバーを最新の状態にアップデートします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install apache2

アップデートの過程で、サービスの再起動を促す画面が表示されたら、「OK」を選択して進みます。

インストールが完了したら、以下のコマンドでApacheが起動しているか確認します。

「active (running)」と表示されれば、Apacheは正常に動作しています。

$ sudo systemctl status apache2

ファイアウォールを使用している場合は、HTTP/HTTPS通信を許可します。

$ sudo ufw allow ‘Apache Full’

以下のコマンドで設定内容を確認しておきましょう。

ファイアウォールが正しく設定されていれば、以下の画像のように表示されます。

$ sudo ufw status

最後に、ブラウザで「http://<サーバーのIPアドレス>」にアクセスし、以下のような初期ページが表示されていればOKです。

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手順2:必要なパッケージのインストール

DrupalはPHPで動作するCMSであり、データベースとしてMariaDBなどが必要です。

以下のコマンドで必要なパッケージをインストールします。

Drupal11では、PHP8.3以上が必要です。

しかし、Ubuntuの標準リポジトリではPHP8.3がないため、個別のパッケージリポジトリであるPPAをインストールします。

$ sudo add-apt-repository ppa:ondrej/php -y

$ sudo apt update

PHPをインストールします。

ここでは、現時点の最新である8.4をインストールします。

$ sudo apt install php8.4 php8.4-apcu php8.4-dev libapache2-mod-php libcurl4-openssl-dev php8.4-cli php8.4-mysql php8.4-zip php8.4-gd php8.4-fpm php-json php8.4-common php8.4-intl php8.4-mbstring php8.4-curl php8.4-xml php-pear php8.4-tidy php8.4-soap php8.4-bcmath php8.4-xmlrpc mariadb-server mariadb-client unzip

先ほどと同様に、サービスの再起動を促す画面が表示されたら、「OK」を選択して進みます。

次に、PHPの拡張機能をインストールします。

以下のコマンドを実行します。

$ sudo pecl install uploadprogress


拡張機能のインストールが完了したら、uploadprogressの新しい設定ファイルを作成します。

$ sudo vi /etc/php/8.4/mods-available/uploadprogress.ini

※以下の内容を記載

; configuration for php uploadprogress module

; priority 15

extension=uploadprogress.so

設定ファイルを有効化するため、以下のコマンドを実行します。

$ sudo ln -s /etc/php/8.4/mods-available/uploadprogress.ini /etc/php/8.4/apache2/conf.d/15-uploadprogress.ini

手順3:PHPの初期設定

PHPをインストールしたら、環境にあわせて設定を行います。

以下は設定例です。

$ sudo vi /etc/php/8.4/apache2/php.ini

※以下の設定を記載

memory_limit = 512M

upload_max_filesize = 50M

max_execution_time = 100

date.timezone = “Asia/Tokyo”

設定を有効にするため、Apacheを再起動します。

$ sudo systemctl restart apache2

設定が正しく動作するか確認するため、以下のコマンドを実行しサンプルページを作成します。

$ sudo vi /var/www/html/info.php

※以下の設定を記載

<?php

phpinfo();

?>

ブラウザで「http://<サーバーのIPアドレス>/info.php」にアクセスし、以下のような初期ページが表示されていればOKです。

info.phpには詳細な環境情報が表示されるため、確認後はページを削除しましょう。

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手順4:データベースの初期設定

MariaDBをインストールしたら、以下を実行して基本的なセキュリティ設定を行います。

$ sudo mysql_secure_installation

対話形式で以下のように質問されるため、環境にあわせて設定します。

質問意味
Enter current password for root (enter for none):管理者アカウント(root)パスワードの設定(初回は空Enter)
Switch to unix_socket authentication [Y/n]unix socket認証に切り替えるか
→セキュリティを強化するため「Y」推奨
Change the root password? [Y/n]rootパスワードを変更するかどうか
→必要に応じて「Y」
Remove anonymous users? [Y/n]匿名ユーザーを削除するか
→削除するため「Y」
Disallow root login remotely? [Y/n]リモートでのrootログインを禁止するか
→禁止するため「Y」
Remove test database and access to it? [Y/n]testデータベースを削除するか
→削除するため「Y」
Reload privilege tables now? [Y/n]特権テーブルをリロードするか
(これまで実施した変更をすぐに有効にするか)
→有効にするため「Y」

設定が完了したら、MariaDBに接続します。

$ sudo mysql -u root -p

以下のコマンドを実行し、Drupal用のデータベースおよびユーザーを作成します。

ユーザー名やパスワードは、適宜変更してください。

(例)
ユーザー名:drupaluser
パスワード:password
データベース名:drupaldb

CREATE DATABASE drupaldb;

CREATE USER ‘drupaluser’@’localhost’ IDENTIFIED BY ‘password’;

GRANT ALL ON drupaldb.* TO ‘drupaluser’@’localhost’ WITH GRANT OPTION;

FLUSH PRIVILEGES;

EXIT;

手順5:Composerのインストール

Composerは、PHPパッケージの依存関係を管理するためのツールです。

Drupalのインストールを行うには、PHPパッケージの依存関係を満たす必要があるため、事前にComposerをインストールしておきます。

以下のコマンドを実行します。

公式サイトからComposerのインストーラーをダウンロードし、実行します。

$ sudo curl -sS https://getcomposer.org/installer | php

次に、ダウンロードされたComposer.pharのファイルを、システム全体でアクセスできるようにするために移動します。

$ sudo mv composer.phar /usr/local/bin/composer

以下のコマンドを実行し、バージョン情報やヘルプが表示されれば、インストールは成功です。

$ composer

手順6:Drupalのインストール

公式サイトから最新バージョンのDrupalパッケージをダウンロードします。

$ cd /tmp

$ wget https://www.drupal.org/download-latest/tar.gz -O drupal.tar.gz

ダウンロードしたファイルを展開し、/var/www/drupal に移動させます。

移動したら、所有権と権限を変更しておきます。

$ tar -xvf drupal.tar.gz

$ sudo mv drupal-* /var/www/drupal

$ sudo chown -R www-data:www-data /var/www/drupal/

$ sudo chmod -R 755 /var/www/drupal/

手順4 でインストールしたComposerを利用して、PHPの依存関係となるパッケージをインストールします。

$ cd /var/www/drupal

$ sudo -u www-data composer install –no-dev

もし、以下のようなメッセージが表示された場合は、PHPのバージョンが低い可能性があります。
PHP8.3以上で実施してみてください。

手順7:Apacheの設定

最初に、Drupalに必要なApache2モジュールを有効化します。

$ sudo a2enmod rewrite ssl headers deflate

次に、Drupal用にバーチャルホストの設定です。

Drupal用のバーチャルホストファイルを作成します。

$ sudo vi /etc/apache2/sites-available/drupal.conf

以下は設定例です。

<VirtualHost *:80>

ServerAdmin [email]

DocumentRoot /var/www/drupal

ServerName  <ドメイン名>

 

ErrorLog ${APACHE_LOG_DIR}/error.log

CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/access.log combined

 

<Directory /var/www/drupal>

Options FollowSymlinks

AllowOverride All

Require all granted

 

RewriteEngine on

RewriteBase /

RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f

RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d

RewriteRule ^(.*)$ index.php [L]

</Directory>

</VirtualHost>

設定が完了したら、以下のコマンドで仮想ホストファイルを有効にし、Apacheを再起動します。

$ sudo a2enmod rewrite
$ sudo a2ensite drupal.conf
$ sudo systemctl restart apache2

ブラウザでアクセスします。以下の画面が表示されたら、インストールは問題なく完了しています。

http://<サーバーIP>

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手順8:Drupal初期設定

ブラウザでアクセスすると、Webインストール画面が表示されます。

最初に言語を選択します。

次に、インストール方法を選択します。
「標準」を選択しましょう。

Drupalデータベースの接続情報の設定です。
「手順4:データベースの初期設定」で作成したデータベースとユーザーの情報を入力します。

Drupalデータベースのインストールが完了したら、ウェブサイトの基本情報を入力します。

以下の項目を設定します。

・Webサイトの名前
・WebサイトのEmailアドレス
・管理者ユーザー名
・管理者パスワード
・管理者のEmailアドレス
・デフォルトの国
・デフォルトタイムゾーン

設定が完了すると、Webサイトの画面が表示されます。

まとめ

本記事では、Ubuntu 22.04 にDrupalを構築する手順を解説しました。

UbuntuでApacheとDrupalをインストールすることで、堅牢で拡張性の高いWebサイトを構築する土台が整います。

Drupalは高機能なCMSでありながら自由度が高く、企業や教育機関、大規模プロジェクトに適しています。

WordPressと比べると学習コストはかかりますが、要件の厳しいサイトを構築したい場合や、細かい機能制御が必要な場合には非常に有効な選択肢です。

ぜひDrupalでのサイト構築に挑戦してみてください。

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Drupalの検証にもあわせてご利用ください。

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