Ubuntu 22.04にBabyAGI(自立型AIツール)をインストールする手順を解説

昨今はAI技術の進化が目覚ましく、さまざまなツールが登場しています。

AIツールといえば、Chat-GPTのようなAIチャットボット以外にも、目標を与えるだけで自動的にタスクを生成し実行してくれる「自律型AIツール」が注目されています。

本記事では、自律型AIツールの1つ「BabyAGI」に焦点をあて、BabyAGIの概要およびUbuntu環境にBabyAGIをインストールする手順を解説します。

Ubuntuの基本については以下の記事で詳しく解説しています。

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BabyAGIとは

BabyAGIは自律型AIエージェントの1つ

BabyAGIとは開発者「Yohei Nakajima」という日本人によって開発され、2023年3月にTwitter上で公開されました。

「Auto-GPT」や「Task-Driven Autonomous Agent」と同じく自律型AIエージェントの1つです。

自律型AIエージェントとは、ユーザーから与えられた目的を達成するために、自律的にタスクを生成、実行を繰り返す動作を行います。

BabyAGIは、OpenAIの自然言語処理(NLP)機能とベクトルデータベース(Pinecone)を使用し、タスクの実行および結果の保存、取得をします

BabyAGIとAuto-GPTとの違い

Auto-GPTはBabyAGIと同じく自律型AIエージェントであり、ユーザーから与えられた目的を達成するためのタスクを自動生成し、実行を行います

ただし、BabyAGIとAuto-GPTで大きく異なる点があります。

1つは、タスク実行時の承認・確認によるユーザーの介入の有無です。

BabyAGIは、最初にユーザーが指示を出した後、自動的にタスクを生成・実行します。

このとき、タスク実行においてユーザーの承認を経ず、意図をくみ取って実行し続けます

Auto-GPTも同じく自動的にタスクを生成・実行しますが、タスクによってはユーザーの確認・承認が必要な場合があります。

そのため、タスクを自動的に次々実行するのではなく、1つ1つ確認しながら進めていくイメージです。

もう1つの違いは、実行できるタスクの内容です。

BabyAGIは、与えられた指示をGPTに渡して、タスクリストを生成します。

そのため、あくまでGPTを使用したリサーチのみ実行できます。

Auto-GPTは、Google検索やPythonプログラムの実行、ファイル作成による長期記憶などの機能をもち、多様なタスクの実行が可能です。

どちらも同じ自律型AIエージェントですが、実行できるタスクに違いがあることを覚えておきましょう。

Auto-GPTについては、以下の記事で詳しく解説しています。

BabyAGIとChat-GPTとの違い

BabyAGIが目的達成に向けて自律的にタスクを生成・実行するのに対し、Chat-GPTは対話を通じて情報提供を行うことを目的としています。

Chat-GPTは、ユーザーとの対話を通じて質問や要求に対する回答および情報提供を行う会話AIエージェントです。

タスク管理機能は持っていないため、自動的にタスクを生成・実行を繰り返すような動作は行いません。

それぞれのツールで目的が異なるため、用途にあわせて活用しましょう。

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Ubuntu 22.04 LTSにBabyAGIをインストールする手順

ここからは、Ubuntuの22.04上にBabyAGI を構築する手順について紹介します。

手順1. Pythonのインストール

最初に、パッケージをアップグレードします。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

次に、DeadSnakes(デッドスネーク)PPAをリポジトリに追加します。

$ sudo add-apt-repository ppa:deadsnakes/ppa

Python 3.11をインストールします。

本記事執筆現在の最新バージョンは3.11です。

その時点の最新バージョンを指定してください。

$ sudo apt install python3.11

最後に、pipをインストールします。

$ sudo apt install python3-pip

これで、Pythonがインストールされました。

手順2. Gitのインストール

BabyAGI 本体はGithubから取得するため、Gitをインストールします。

$ sudo apt install git

これで、Gitがインストールされました。

手順3. BabyAGI のインストール

Githubから、BabyAGI リポジトリをクローンします。

$ sudo git clone https://github.com/yoheinakajima/babyagi.git

クローンが完了すると、BabyAGI ディレクトリが作成されるので、移動します。

$ cd babyAGI

以上でBabyAGIがインストールされました。

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手順4. OpenAIのAPIキーを取得

ここから、BabyAGI を構成していきます。

BabyAGI を使用するためには、APIキーを取得する必要があります。

最初にOpenAIのAPIキーを取得します。

OpenAIのAPIキーは「platform.openai.com」に接続し、アカウントにサインインする必要があります。

アカウントがない場合は、作成しておきましょう。

サインインしたら、支払い設定をしておきましょう。

APIは利用のたびに費用が発生する従量課金制であるため、支払い設定が必要です。

支払い設定をしていないと、実行時にエラーが出ることがあります。

もし、BabyAGIを実行した際にエラーになったときは、支払い設定がされているか確認しましょう。

支払い設定の確認方法は、左ペイン「Billing」→「Overview」から、「Payment methods」を選択します。

右上のプロファイル画像を選択し、「View API keys」を選択します。

「Create new secret key」を押下し、秘密鍵を作成します。

任意の名前を設定し「Create secret key」を押下すると、認証情報が表示されるので、それをコピーします。

コピーしたAPIキーは、.envファイルに記載します。

BabyAGI のソースコードに「.env.example」ファイルがあるので、それをコピーした上で、APIキーを登録します。

$ sudo mv .env.example .env
$ sudo vi .env

.envファイル内にOpen-AIのAPIキーを記載する箇所があるので、先ほどコピーしたAPIキーを設定します。

また、BabyAGI を実行するのに必要なパッケージを以下のコマンドでインストールします。

$ pip install -r requirements.txt

以上で、OpenAIのAPIキーの取得と設定、必要なパッケージのインストールが完了しました。

手順5. PineconeのAPIキーを取得

PineconeのAPIはこちらのサイトから取得します。

アカウントがない方は作成しておきましょう。

サインインしたら、左ペイン「API Keys」を選択し、右のボタン「Create API Key」を押下します。

APIキーに任意の名前をつけます。

作成したら、「Enviroment」とAPIキーをコピーし、.envファイルに登録します。

.envファイルの登録には、「PINECONE_API_KEY」および「PINECONE_ENVIRONMENT」に記載します。

以上で、PineconeのAPIキーの取得と設定が完了しました。

手順6. BabyAGI 起動

BabyAGIは、目的を設定することにより自動的にタスクを生成・実行します。

.envファイルにタスクを書き込みます。

設定が終わったら、BabyAGI を起動させます。

$ sudo python3 babyagi.py

起動に成功すると、自動的に処理が実行を開始します。

処理は「Ctrl+C」などで止めない限り実行し続け、API利用料金が発生するため、注意が必要です。

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まとめ

本記事では、BabyAGIの概要およびUbuntu上でBabyAGIをインストールする手順について解説しました。

BabyAGI は与えられた目標に向けてタスクを自動的に生成・実行する自律型AIエージェントの1つです。

Auto-GPTとは異なり実行できるタスクは限定されるものの、目的達成のためのタスク生成、実行を効率化することができます

ぜひ今回紹介した手順で使い勝手を試してみるとよいでしょう。

ただし、BabyAGIで利用するOpen-AIは従量課金制であるため、使えば使うほど費用がかかります

BabyAGIは無限ループで実行するため、止めない限り動き続けます。

場合によっては利用料金が高額になる恐れがあるので、十分にご注意ください。

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