RedmineのUbuntu 22.04 LTS環境へのインストール方法を解説

Redmineは、オープンソースのプロジェクト管理ツールです。

進捗管理や課題管理ができ、プロジェクト運営を支援します。

本記事では、Ubuntu環境にRedmineをインストールする手順をご紹介します

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Redmineとは

Redmineとは、オープンソースのプロジェクト管理ツールです。

プロジェクトの進捗管理や、チームメンバーとのタスクおよび情報の共有ができます

タスクを「チケット」で登録し、ガントチャートやカレンダーで可視化します。

また、WikiやSubversion、Gitと連携することで、チケットから参照して開発作業の支援も可能です。

オープンソースソフトウェアなので無償で利用できます。

プロジェクト管理ツールをお探しの方は、本記事の手順を参考に構築し、実際に使ってみるとよいでしょう。

Redmineサーバーの構築手順

前提条件

今回は、ミライサーバーのVPSを利用し、仮想マシン上に構築されたUbuntuにRedmineをインストールしていきます。

仮想マシンのスペックは以下のとおりです。

    • CPU:4コア
    • Memory:4GB
    • Disk:SSD300GB

Ubuntuは以下のバージョンを利用しています。

    • Ubuntuのバージョン:Ubuntu 22.04.2 LTS

※ミライサーバーではCentOS 7などのOSをインストールした状態からお使いいただけます。

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また、コマンドの標記については、実際に入力するコマンドを太字、補足の内容を青字で記載しています。

インストールのための準備:一般ユーザーをsudoグループに追加

Redmineをインストールするには、管理者権限が必要です。

rootアカウントを使用するか、通常ユーザー(以下の例では、testuser)をsudoグループに追加しておきましょう。

# usermod -aG sudo testuser

Redmineインストール方法

ここからは、Redmineのインストール手順を紹介します。

手順1. ロケールの設定

本環境では、PostgreSQLを使用します。

PostgreSQLで日本語を扱うためには、ロケールの設定が必要です。

以下のコマンドでロケールの一覧を表示し、「ja_JP.utf8」が含まれているかどうかを確認します。

$ locale -a

以下の画像のように、「ja_JP.utf8」が含まれていない場合は、設定が必要です。

設定には、以下のコマンドを実行します。

このコマンドは、UTF-8エンコーディングの日本語ロケールを生成するためのものです。

$ sudo locale-gen ja_JP.UTF-8

手順2. 前提パッケージのインストール

前提パッケージをインストールしていきます。

最初に、パッケージ管理システムを最新の状態にします。

$ sudo apt update

次にRedmineをインストールするにあたり、事前にインストールすべきパッケージをインストールします。

$ sudo apt install build-essential zlib1g-dev libssl-dev libreadline-dev libyaml-dev libcurl4-openssl-dev libffi-dev

手順3:PostgreSQLのインストール

Redmineで使用するPostgreSQLとヘッダファイルをインストールします。

$ sudo apt install postgresql libpq-dev

手順4:Apacheのインストール

Apacheとヘッダファイルをインストールします。

$ sudo apt install apache2 apache2-dev

Apacheがインストールされると、ブラウザ上からURLをアクセスすることで、Apacheが動作していることが確認できます。

http://<サーバーのIPアドレス>

手順5:日本語フォントのインストール

Redmineで日本語が正しく表示されるようにするため、日本語フォントをインストールします。

$ sudo apt install imagemagick fonts-takao-pgothic

手順6:そのほかのツールのインストール

SubversionやGitといった、ソフトウェア開発に役立つツールをインストールします。

$ sudo apt install subversion git

手順7:Rubyのインストール

今回使用するRedmine5.1では、Ruby 2.7以降のバージョンで対応しているため、そちらを使用してください。

今回はRubyの公式サイトより、2023年12月現在最新であるRuby 3.2.2を利用します。

$ curl -O https://cache.ruby-lang.org/pub/ruby/3.2/ruby-3.2.2.tar.gz

ダウンロードしたファイルを展開し、インストールします。

configureコマンドでは「–disable-install-doc」オプションを指定すると、ドキュメントのインストールを回避し、インストール時間を短縮できます。

$ tar xvf ruby-3.2.2.tar.gz
cd ruby-3.2.2
./configure –disable-install-doc
make
sudo make install
cd ..

インストールが完了したら、バージョン情報を表示しましょう。

正しくインストールできていれば、バージョン情報が表示されます。

$ ruby -v

手順8:Redmine用のデータベースを作成

PostgreSQLにて、Redmine用のデータベースを作成します。

以下の例では、最初にredmineというユーザーを作成し、パスワードを設定しています。

実際にこの手順で構築する際には、パスワードは適切なものを設定してください。

$ sudo -i -u postgres createuser -P redmine

次に、作成したRedmineユーザーを使用して、Redmine用データベースを作成します。

$ sudo -i -u postgres createdb -E UTF-8 -l ja_JP.UTF-8 -O redmine -T template0 redmine

手順9:Redmineのインストール

今回はRedmine 5.1の最新のソースコードからインストールします。

以下のコマンドでデプロイ先のディレクトリ「/var/lib/redmine」を作成し、そのディレクトリ配下にソースコード一式をダウンロードします。

以下の例ではsvnコマンドを使用してソースコード一式をダウンロードしていますが、wgetコマンドでtar.gzファイルをダウンロードする方法でもかまいません。

$ sudo mkdir /var/lib/redmine
$ sudo chown www-data /var/lib/redmine
$ sudo -u www-data svn co https://svn.redmine.org/redmine/branches/5.0-stable /var/lib/redmine

次に、Redmineからデータベースへ接続するための設定を行います。

Redmineをインストールしたディレクトリ(var/lib/redmine)以下に、config/database.ymlを作成します。

なお、同じ配下に設定例が記載された「dabase.yml.example」ファイルがあるので、参考にするとよいでしょう。

$ cd /var/lib/redmine/config

$ sudo vi database.yml

※以下を記載します

production:

adapter: postgresql

database: redmine

host: localhost

username: redmine

password: “********”  ※PostgreSQLで作成したredmineユーザーのパスワード

encoding: utf8

次に、設定ファイル「configuration.yml」を作成します。

configuration.ymlには、通知メールを送付するためのメールサーバーへ接続する設定や、日本語フォントファイルへのパスを記述します。

今回は、すでにメールサーバーが構築していることを前提としておりますので、必要の方は別途構築してください。

なお、同じ配下に設定例が記載された「configuration.yml.example」ファイルがあるので、参考にするとよいでしょう。

$ cd /var/lib/redmine/config

$ sudo vi configuration.yml

※以下を記載します

production:

email_delivery:

delivery_method: :smtp

smtp_settings:

address: “localhost”

port: 25

domain: “sample.com”  ※redmineを実行するサーバーのFQDN

rmagick_font_path: /usr/share/fonts/truetype/takao-gothic/TakaoPGothic.ttf

最後に、Rubyのパッケージ管理ツールを使用して、gemパッケージをインストールします。

Redmineのインストールディレクトリに移動し、コマンドを実行します。

$ cd /var/lib/redmine
$ sudo bundle install –without development test

インストールが終わると以下のような画面が表示されます。

手順10:Redmineの初期設定

Redmineのインストールが終わったら、初期設定を行います。

具体的には、セッションの改ざんを防止するための秘密鍵の作成と、テーブルの作成です。

以下のコマンドで、セッション改ざん防止用の秘密鍵を作成します。

$ cd /var/lib/redmine
$ sudo -u www-data bin/rake generate_secret_token

次に、先ほどdatabase.ymlで指定したデータベースのテーブルを作成します。

コマンドを実行すると、大量のデータベースオブジェクトが作成されます。

 $ sudo -u www-data RAILS_ENV=production /rake db:migrate

手順11:Passengerのインストール

ApacheでRailsアプリケーションを実行するためには、Passengerが必要です

Passengerをインストールしていきます。

以下のコマンドを実行します。

オプションの「-N」をつけることでドキュメントのインストールを省略しています。

$ sudo gem install passenger -N

コマンドを実行すると、最新バージョンへのアップデート情報が表示される場合があります。

必要に応じてバージョンアップをしておくとよいでしょう。

次に、PassengerのApache用モジュールをインストールします。

$ sudo passenger-install-apache2-module –auto –languages ruby

手順12:Apacheの設定

redmineを実行するため、Apacheの設定を行います。

まず、Apacheに追加すべき設定を確認します。

$ passenger-install-apache2-module –snippet

この内容を基に、「/etc/apache2/conf-available」配下に redmine.conf を作成します。

$ sudo vi /etc/apache2/conf-available/redmine.conf

※以下の内容を記載

# Redmineで利用される画像ファイル・cssファイルへのアクセス許可設定

<Directory “/var/lib/redmine/public”>

Require all granted

</Directory>

# 「passenger-install-apache2-module –snippet」のコマンド結果

LoadModule passenger_module /usr/local/lib/ruby/gems/3.2.0/gems/passenger-6.0.19/buildout/apache2/mod_passenger.so

<IfModule mod_passenger.c>

PassengerRoot /usr/local/lib/ruby/gems/3.2.0/gems/passenger-6.0.19

PassengerDefaultRuby /usr/local/bin/ruby

</IfModule>

# Passengerのチューニング設定(任意)

PassengerMaxPoolSize 20

PassengerMaxInstancesPerApp 4

PassengerPoolIdleTime 864000

PassengerStatThrottleRate 10

# Redmineのインストールディレクトリへのアクセス許可

<Directory /var/lib/redmine/public>

Allow from all

Options -MultiViews

Require all granted

</Directory>

作成が完了したら、以下のコマンドを実行し設定を反映するとともに、Apache起動中にredmine.confが読み込まれるようにします。

$ sudo a2enconf redmine
$ apache2ctl configtest
$ sudo systemctl reload apache2

最後に、RedmineにアクセスするためのURLの設定です。

今回は、サブディレクトリ「/redmine」でURLにアクセスするように設定します。

先ほど作成したredmine.confに、以下の設定を追記します。

$ sudo vi /etc/apache2/conf-available/redmine.conf

※以下の内容を追記

Alias /redmine /var/lib/redmine/public

<Location /redmine>

PassengerBaseURI /redmine

PassengerAppRoot /var/lib/redmine

</Location>

設定が完了したら、Apacheを再起動します。

$ apache2ctl configtest
$ sudo systemctl reload apache2

これでRedmineが利用できる状態になります。

ブラウザから、以下のURLにアクセスすると、Redmineの画面が表示されます。

http://<サーバーのIPアドレス>/redmine

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Redmineサーバーインストール後にするべき初期設定

Redmineがアクセスできるようになったら、画面上から設定変更を行います。

快適に使えるようにするためにも、以下の設定は必ず実施しておくとよいでしょう。

adminユーザーのパスワードの変更

インストール直後では、利用できるユーザーは管理者である「admin」のみです。

アクセスできるようになったら、adminユーザーでログインし、必ずパスワードを変更しましょう。

初期パスワードも「admin」でログインできます。

ログインすると必ずパスワード変更画面に遷移します。

デフォルトデータのロード

インストール直後は何もデータがないため、デフォルトデータをロードします。

左上の「管理」のリンクを押下し、「デフォルト設定をロード」をクリックします。

ロードが完了すると、メッセージが表示されます。

日本語環境に適した設定

管理画面から設定を選択し、日本語環境に適した設定をいれていきます。

設定画面を開いたら、左上の「表示」タブを選択します。

ここでは「デフォルトの言語」と「ユーザー名の表示形式」の2つの設定を変更します。

デフォルトの言語は「Japanese(日本語)」、ユーザー名の表示形式は「性 名」で表示されるものを設定します。

adminユーザーでログインしている場合は「Admin Redmine」を選択します。

設定したら「保存」をクリックします。

以上で、初期設定は完了です。

まとめ

今回はUbuntu上にRedmineを構築する手順を解説しました。

Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ツールであり、多くの利用実績があります。

タスクをチケットで管理し、進捗管理や情報共有が容易に行えることで、プロジェクト管理を支援します

プロジェクト管理ツールの導入を検討している方は、本記事を参考に実際に構築し、使ってみてください

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